「多動力」というのは頭が良かったり、ビジネスの天才だけが持てる力ではなくて、普通のサラリーマンや学生でも、その本質を学ぶことで誰でも「多動力」を磨くことができます。むしろ身に付けるべき力です。
この記事では、「多動力」を身に付けるべき人と、その考え方を解説しています。
多動力って何?
「多動力」とは字で書いたごとく「多く」「動く」「力」の事です。
要は、多くの異なることを同時にこなす能力です。
ホリエモンこと堀江貴文さんが著書「多動力」を出版してから、ビジネスをする上で重要なスキルと一般的にも浸透してきました。
昔は、仕事といえば何年も修行を重ねた結果技能を高めて、その事一本で勝負する。みたいな職人のイメージが多かったですが、最近では効率よく多くのことをこなす「マルチタスク化」が進んでいます。
一つのことをじっくり何年もかけてやるよりも、短期間である程度の領域まで高めて、あとはマーケティングやブランディングで効率的に収益を上げていく。
品質もないがしろにするのではなく、コストを下げつつ、逆にクオリティを上げる。
こういった無駄を省き、効率的な働き方が今の時代に求められています。
多動力を身に付けるべき人
・興味の移り変わりが激しい人
・物事をやり通した事が無い人
・毎日忙しくてやりたいことが出来ない人
・仕事が楽しくない人、辞めたい人
・全てのビジネスマン、ビジネスウーマン
興味の移り変わりが激しい人
これは、私も凄く当てははまる事なんですが、面白そうなことを思いつくとすぐにそちらに気持ちがいってしまい、それまでにやっていた事を忘れたり、興味がなくなったり、という状態になってしまいます。
ビジネスでも新しい物を生み出している人は、実はこういう人が多いです。
凡人との差は、それをプロダクトとして世に出しているかどうか。
どんな発想があっても、頭の中で巡らせているだけでは何もしていないのと一緒です。
思いついたら行動して、それを100点でなくても80点の段階で良いので、実際に作りきってみる。そして第3者へ提供できる形まで作り上げる。
この積み上げが出来ている人は、どんどん「多動力」を身に付けて成長できます。
物事をやり通した事が無い人
これも先ほどの「興味の移り変わりが激しい人」と似ています。
やり通せない理由が、他に興味が移ってしまいやる気がなくなったのか、継続がしんどくなり辞めてしまったのか、色々あると思いますが、
こういう人は初めのゴールの設定が間違っていることが多いです。
やる気があるときは燃えているので、何でもかんでもやってしまおう。と思ってしまいますが、そういう時こそ冷静になって、明確な目標を決めましょう。
そこから逆算してそれに向けて必要な行動を一つ一つ決めて実行。
どうすれば、頓挫しないか。というところも含めて考える。
手間がネックなら、出来る限り手間のかからないやり方を考える。
この方法だったら自分でも、ここまでは達成できる。
という自分が達成できる仕組みを初めに作ってから、あとは実行するだけという状況にしましょう。
萎える前に効率の良いやり方で、さっさと形にすることが必須です。
「多動力」=「なんでもやってみる」ではなく、「多くの事をやりきる」ということを意識しましょう。
毎日忙しくてやりたいことが出来ない人
基本的に忙しい人というのは、やるべきことを後回しにしていたり、どうでもいい事を先にやっていて、非効率な事が多いです。
「多動力」の本の中で、全ての業務をリスト化して、それを誰かに頼んだり自動化できないかをチェックして、どうしても自分でないといけない仕事以外は線を引いて消そう。
と書いてあります。
それで残ったものが本来自分のやるべきタスクです。
ちょっと極論に聞こえるが、そういう考え方こそ「多動力」につながります。
むしろ、時間をかけた上、品質の低いものを作ることが、プロとしてどうなんでしょう。
それがやりたい事なら別だが、やりたくもない業務をして、自分の時間を削り大した成果も出せないくらいなら、
初めから断るか、外注に回すか、得意な人に任せるなどの方が会社としても利益につながるはずです。
会社員であろうがフリーランスであろうが関係なく、「自分が全てやって完了させる」必要はありません。
やりたくない事は自分のタスクの外に置き、やりたい事だけやる習慣をつけると、驚くほど充実した時間が手に入ることに気づくでしょう。
仕事が楽しくない人、辞めたい人
私から言わせると何故そこまでして嫌な事を続ける必要があるのか?と考えてしまいます。
例えばプログラミングは楽しいけど、それ以外の業務が楽しくない。
とか、デザインはしたいけど、雑務やプレゼンの資料作りなどは苦手。
とかが多いんじゃないでしょうか?
嫌な仕事というのは「人に頼まれて仕方なく」「会社で決まっているから」という場合がほとんどです。
嫌な仕事は上記のように効率化して、簡略化もしくは自分でやらない状況にもっていきましょう。
むしろ自分からやりたいことを提案し、やりたいことで自分のタスクを埋めましょう。
すると誰も雑務など誰でもできることは頼んでこなくなります。
ただ、効率化を行った上でも楽しくないなら、そもそも辞めた方が良いのかもしれませんね。
上司からの圧力や、会社の雰囲気で自分も潰れてしまう可能性がある状況で何年も耐えながらやる必要があるでしょうか?
そんな時間があるなら、さっさと自分の楽しめる環境に身を置いて、成果を出せるように最大限努力した方が断然自分の為になります。
ダラダラと惰性的に続ける事では刺激もなく成長できないので、生産性ゼロの人間になってしまいます。
いっそ羽ばたきましょう。
まとめ
結局、多動力というのは「1つのことをいかに効率よく早くこなす」ことに尽きます。
「思いついた事」をとにかく「たくさんやってみる」という単純なものではなく、
「思いついたこと」を徹底的に効率化して素早く完了させる。
そして次の「思いつきの行動」へ移る。
この繰り返しでどんどん「多動力」が磨かれていきます。
目の前のタスクを圧倒的なスピードで遂行することにより、結果的に「多く」の事ができてしまう。
これが本当の意味での「多動力」ではないでしょうか。
まずは、「一度にたくさんの事をやる」よりも、一つのことを効率よくこなし「短期間で多くのタスクを完了させる」ことに力を注ぎましょう。