この記事では、ブランクがあるからエンジニアへの転職は難しいんじゃないかと考える人に向けて、ブランク有りでもエンジニア転職を成功させたプロセスと、気をつけるべきポイントを解説します。
ここまでの経歴
30歳といっても人によって職歴はさまざまだと思いますが、僕の経歴を簡単に書きます。
詳しい詳細は「 自己紹介 」の記事にて紹介していますので、よければ見てください。
履歴書に書ける経歴
・WEBプログラマー(1年)
・営業経験(4年)
・フリーターで貯金生活(1年)
・留学経験(1年)
ぱっと見ても凄い経歴でもなんでもなく、わりと微妙な経歴だと思います。
留学といっても1年ですし、日常会話くらいなのでそこまで有利にはなりませんでした。
話のネタになったくらいですね。
転職に向けての行動
転職を成功させるために、行った行動としては大まかに
転職サイトに登録
↓
案件に応募
↓
面談
↓
採用
こんな感じなので、順番に詳しく解説していきます。
転職サイトへの登録
なにはともあれ、現状でどういった求人があるのかを調べた上で転職の準備ができないのでとにかくよさそうな転職サイトを調べて登録しました。
■実際に自分が利用(高単価で求人数も圧倒的に多い)⇒「 リクルートITスタッフィング 」
■退職代行と転職がセット(辞めにくい事情がある人向け)⇒「Reフレッシュ転職」
実際の求人例
ここで私が実際に使って転職できた「 リクルートITスタッフィング 」の求人例を紹介していきます。
私が転職活動をしているときよりも、今は単価が上がっている印象ですね。
【関東の場合】
【関西の場合】
とまあ、今ざっと探しただけでも、時給2000円以上の求人がこれだけでてきます。
経験者やブランクが少ない場合はもうちょっと高単価でもいけると思いますし、未経験やブランクが長い人でも条件さえ調整すれば、数は沢山でてきます。
案件を検索する前に先にスキルや経歴を登録しておいたほうが、マッチングした求人がでるので、まずは自分の情報を登録してから求人を探してみる方がいいでしょう。
案件に応募
とりあえず気になる求人があれば、一通り応募するといいと思います。
先にスキルや経歴などを登録しておくことで、よりマッチングした検索結果を表示してくれますし、新しい案件でマッチしていればお勧めとして通知してくれますので、便利です。
自分の場合は、正社員からではなく、紹介予定派遣で働き始めました。
派遣期間(最長6ヶ月)が終わったら、自分と派遣先が合意で正社員となる雇用形態です。
つまり正社員前提の派遣です。
普通の正社員での中途採用や常用派遣では即戦力が求められるので、ブランク8年はなかなか厳しいのかなーと思っていたのと、紹介予定派遣なら派遣で何ヶ月か入って、そこから正社員採用という流れになるので、ある程度スキル不足でも派遣就業中に教育するという意識が強いからです。
あと、紹介予定派遣の場合は、長く腰をすえて働いて欲しいという思いもあるので、経験が浅い場合とかでも全然OKな場合が多いです。
ただ、未経験可の場合は最初の給与が低く設定されている場合が多いので、まずは現状の給料と同じか上を探していたので、紹介予定派遣⇒正社員という道がある案件に応募しました。
ただ、紹介予定派遣は通常より時給が高く設定されている事が多いので、正社員になったときに給与が下がる場合もあるので、そのあたりはしっかりと確認しておいたほうがいいです。
私の場合、月収は少し下がりましたが、賞与がトータル6ヶ月分あったので、年収は80万円程上がりました。
派遣の雇用形態の違いについては
「 派遣プログラマーとして生きる【収入と将来性】 」の記事で説明していますので、よかったら見てください。
面談
応募できたら、リクルートからメールもしくは電話が来ます。
最終的な仕事紹介は面談が必要ですが、会社員や時間が無い人であればあまりそこに日数をとれないと思います。
なので、登録会に参加よりも
WEB上でスキルや経歴を登録しておく
↓
気になった求人やお勧めにエントリー
↓
専任のコーディネーターさんと相談(電話)
↓
そこから案件紹介、検討
↓
最終面談(職場見学)
↓
採用(就業開始)
という流れが一番無駄が無くてスムーズです。
私の場合は、職場見学(就業先の責任者と面談)し、そこから就業が決定し、就業前に1度だけ派遣元のリクルートの一番近い営業所に行き、「派遣業務」についての説明を受けたので、合計で2回の訪問だけですみました。
応募した案件の詳細を聞いて、思ってたとの違うなーと言う場合は、それをコーディネーターさんに伝えると別の非公開の求人や新しい求人などを紹介してもらえるので、まずは思い切りコーディネーターさんに相談しまくった方がいいです。
ただ、やはり向こうも営業マンなので、こちらの意見も聞きつつ、会社的にこの案件を成約させたいなーみたいなのも持ってくる可能性があるので、最低限譲れない所は線引きして、良さそうであれば検討してみて、微妙ならとことん合いそうな案件を持ってきてもらいましょう。
基本的に自分で情報を集めるより、コーディネーターさんに片っ端から調べて貰うほうが、時間も効率もいいので、まずは応募⇒相談までの流れまでさっさと進むことをお勧めします。
気を付けるポイント
ここまで転職までの流れを簡単に説明しましたが、一番大切なのが、「専任コーディネータの人」と「面談時に合った派遣先の方」へのアピールです。
というのも、派遣は面接というものが無い代わりに、職場見学というのがあります。
派遣法では「面接」が禁止されているらしく、顔合わせという名の面談ならOKという解釈らしいです。
なので、実質私たちのことを「派遣しても問題ないか」を決めるのはコーディネーターさんだからです。
そしてその「コーディネーターさん」がGoを出せば、晴れて職場見学へと進み、問題が無ければ無事に就業開始となります。
と言いたいところですが、
紹介予定派遣に関しては面接が許されているので、職場見学のときに人事の方と面接をします。
そこで合否が決まってしまうので、この時は普通の面接になるのでしっかり対策した上で臨みましょう。
また、通常の派遣で職場見学があっても、あまりのミスマッチや問題がある場合だと、なぜか求人自体が保留になってしまったりするので、こちらもしっかりと会話の受け答えは行うようにしましょう。
アピールする際に気をつける事
これは嘘のようで実際の話なのですが、面談をうけるときに私ともう2人ほどいまして、受かったのは私だけだったのですが、後から採用担当の方に聞いてみたところ
・会社車での訪問は可能ですか? 免許は取れますか? ⇒無理です。
※募集条件には要普通免許、顧客訪問有りと記載されていました。
・目を見て話せない
・通勤時間が1時間以上で大丈夫ですか?⇒「えっと、、、多分、、、」
という感じだったらしく、私は別に際立った経歴も無ければ、面接も普通でしたし、ブランクも8年あったにも関わらず「輝いて見えた」らしいです。
要は誠実に対応することが一番良いという事ですね。
ネガティブ禁止
あと、基本的にネガティブな事は言わない方がいいです。
「コーディネーターさん」に悩みやこれまで辞めた理由とかを打ち明ける人いますが、それって面接してもらう人に、「私はこんなところがダメなんです」とか「続けられるかわからない」とか言っていると同じことです。
コーディネーターさんは「自分の素質」「この先続けていけるか」「この人を派遣しても大丈夫か?」というのを常に見ているので、気を抜かないようにしましょう。
ポジティブに変換
・なぜ前の会社を辞めたのか
・なぜエンジニアへ転職するのか
・なぜこの会社なのか
最低限このあたりの理由は、相手が望むようなポジティブな動機に変換しておきましょう。
■辞めた理由
給料が安い⇒キャリアアップの為
労働条件が悪い⇒もっと自分が最大限の力出せる所へ
人間関係⇒良質なコミュニケーションを気付ける職場を
■エンジニアへの転職理由
エンジニアは給料高いよね?⇒活躍すればそれだけ評価して貰える。
営業辛すぎ⇒既存のものを売るのではなく、自分で生み出す楽しさに気付いた
■この会社への志望動機
家から近いんだよね⇒家族の時間も大切にできるし、通勤時のストレスが減り、さらに能力を発揮できる
何となく⇒初めに見てビビっと来た!
こんな感じですね。
まぁ、ポジティブなら何でもいいと思います。
辛くて辞めましたーとかだと、じゃあうちに入っても辛かったら辞めるの?とか
逆の理論で首を絞めることになってしまうので、あくまでポジティブに返しましょう。
嘘は絶対ダメですが、不必要な事は言わず、ひたすらアピールしましょう。
あと、いいことばっかり言うのではなく、失敗談も話すといいです。
そこをどう乗り越えたかを伝えるとさらに印象UPします。
まとめ
以上が私がエンジニア転職するまでの道のりですが、案外すんなりいけたのかなーと自分では思います。
なので、色々悩んで前に進めない人や、調べてばっかで行動に移せない人は
まずは小さな一歩から、その一歩を進めると流れるように進んでいきます。
思っているより、プログラマーとかエンジニアのハードルってそんなに高くないのかな。とは感じています。
昔よりも確実に労働環境は良くなっていますし、需要も増えて待遇や給料に関してもかなり上がっています。
TVやYouTube、有名なブログなどで発信している凄腕のエンジニアだけが、活躍しているんじゃなくて、私のような企業の縁の下を支える、エンジニアも確実に求められています。
技術力はまだ大したことはないですが、行動力とそこに責任をちゃんと持てるのであれば、本当に可能性が広がっているので、「自分なんて全然、、、」と思っている人こそ一歩踏み出して欲しいと思っています。
いや、踏み出すには今は絶好のタイミングだと思うので、一緒に進んでいきましょう。